会社設立の手続き 定款の作成および認証

■定款の作成および認証
定款とは、会社の組織や運営、株主の地位などを定めた会社の根本規則のことをいいます。定款の作成は、すべての会社において義務付けられています。定款の作成では発起人全員で作成され、全員の署名押印がなければなりません。定款は作成すればよいというものではなく、公証人役場で認証を受けることが必要になってきます。最近では電子定款というものが導入され、これによると、これまで紙による定款に必要だった印紙税4万円が不要となります。

■定款の記載事項
・絶対的記載事項
必ず記載することを義務づけられている基本事項で、目的、商号、本店の所在地、会社設立に際して出資される財産の価額またはその最低額、 発起人の氏名または名称及び住所があります。
・相対的記載事項
定款に定めておかなくても定款そのものの効力には影響がないが、定款で定めておかなければ効力が生じないものをいいます。
・任意的記載事項
任意的記載事項とは、任意に定款で定められる事項で、定款に記載してもしなくても定款自体の効力に影響がなく、それ自体の効力にも影響がありません。営業年度、株主総会の招集方法、役員報酬に関する事項などがあげられます。